「写真家」としての出自を確認するために

  〜フォト・ギャラリー開設の前口上〜

  1997年に「写真家宣言」して以来、自分の肩書きを「写真家・ノンフィクションライター」にしている。ただし肩書きというものは、自身が常に主張していないと「他者のイメージ」によって容易に変容してしまう傾向があるようだ。最近では私のことを、生粋の「サッカー・ジャーナリスト」だと思ってくださる御仁もいらっしゃるようだ。半分、それは正しい。だが、それでも私は、当初の「写真家・ノンフィクションライター」という肩書き――とりわけ「写真家」としてのアイデンティティにこだわりたいのである。

 確かに最近では、暗室に篭ることよりも、キーボードを叩いている時間のほうが圧倒的に多いのは事実だ。しかしながら、私がこの世界に飛び込んだそもそものきっかけは「写真家になること」を決意した瞬間であった。カメラを片手に、世界と対峙することを選び取った瞬間から、本格的なフットボールとの関わりが始まった。だからこそ私は「写真家」という己が出自に、どうしても執着してしまうのである。

 そんなわけで、当サイトの一番の存在意義も、実はこのフォト・ギャラリーに集約されているといって過言ではない。いやむしろ、私の写真家としての仕事を粛々とアーカイブし、一般に公開していくのが、当サイトを開設した最大の目的だったりする。このフォト・ギャラリーこそ、実は当サイトのメイン・コンテンツなのだ。

 ちなみに、各作品を年代別ではなく国別にカテゴライズしたのは、私の最愛のモティーフである、フットボールという競技の普遍性と多様性を表現してみたかったからだ。今後も粛々と作品の数を増やしていきながら、いずれはオリジナルプリントや画像データを供給できるような仕組み作りを考えていきたい。
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